児童の通常の視覚的刺激はできるだけ同じ場所に集中するよう配慮しました。毎回見るものなので、壁紙は音楽に関係する、落ち着いた色や模様のもの、季節感のあるものや心が和むものなどを選びました。テレビの短所は授業の目標など、常掲的な素材に適さないということですが、テレビを2台用いることで、使い分けを行いました。
【テレビ(大)に提示する画像例】
大きなテレビに映すコンテンツは、学習活動の中心となる教材に関するものです。画面が大きいことで視認性が高まり、児童の視線が自然とこのテレビに集中します。
(左)歌の歌詞…歌唱教材の歌詞です。音楽室の場合、1番、2番という具合に番ごとに表示するプレゼンファイルを作るとよいでしょう。
(中)教材などの楽譜…楽譜を提示する時は、できるだけ音高や音価がわかるよう、音符を大きめに提示する必要があります。
(右)音の感じを表すことば…鑑賞をする際に、語彙の少ない児童のために、このような「言葉の種類」を提示します。(使いすぎに注意)
【テレビ(小)に提示する画像例】
小さなテレビに映すコンテンツは、その日の学習目標や、リコーダーの運指など、上の大きなテレビに提示されている内容に共通する文言や画像などです。上のテレビに映っている内容はどのような学習なのかを明確にしておくことで、学習への理解が促進されます。
(左)本時の学習目標…学習目標を常時掲示することで、その日どんな学習をするのかを児童が理解して取り組むことができます。
(中)リコーダーの運指…トーンホールを押さえる位置を視覚的に提示して、曲を演奏する参考にします。
(右)演奏への助言…歌う際に留意することなど、演奏へのアドバイスを提示します。