今まで、鑑賞活動というと、音楽室のステレオアンプを使い、クラス全員が同じ音楽を同時に聴く、「一斉授業」の形式が中心でした。カセットやCDデッキを使って、鑑賞のグループ活動をする授業もできないことはないのですが、機材の扱いが面倒だったり、教室内で音が混ざり合って聴き取りにくかったりと、難が多いものでした。それが、タブレットとヘッドフォン、そして「あるもの」を使うことによって、とてもシンプル、かつ効果的に鑑賞のグループ活動を行うことができるようになったのです。
その「あるもの」というのが、これです↓
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この何とも可愛らしい、珊瑚のようなものは、「イヤフォンスプリッター」というものです。
この穴の一つを、タブレットやCDプレーヤーの音声出力につなげます。
そして、残りの穴に、グループのメンバーが使うヘッドフォンをそれぞれつなげます。
すると、タブレットやCDプレーヤーからの音が、同時に各々のヘッドフォンに流れるという訳です↓
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この「イヤフォンスプリッター」を使うことによって、グループ全員が同じ音楽を聴きながら、話し合いを進めることができます。しかも、音が外に漏れないので、他の班に音が大きくて迷惑をかけることがありません。これは、音楽の授業での鑑賞活動のあり方を変える、革命的なアイテムと言えるでしょう。
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唯一の欠点は、音が漏れないためグループが聴いている音を教師が把握しづらい、ということですが、それは、教師が机間巡視する際に、ヘッドフォンを持参して、イヤフォンスプリッターの空いている端子にそのヘッドフォンを差し込んで、音を聴取すればいいのです。
このグループ分のイヤフォンスプリッターと、児童分のヘッドフォンを用意することによって、グループごとの鑑賞活動や、音を聴取しながら行う音楽づくりの活動がスムーズに行えるようになりました。
因みにこのイヤフォンスプリッターですが、Amazonで¥500もしません。他にも、いくつかの音源をミキシングして、一つのスピーカーやヘッドフォンに出力するなど、いろいろな使い方ができます。これを考えた人、本当にすごいです…。