「授業の流れ」を生み出す時ために、授業の構成(時間配分等)をパターン化して定着させる、という方法があります。これは、教師にとってはパターン化によって毎回の授業の大きな流れを考える手間を省くことができるとともに、児童にとってはいつも同じ構成で授業が進むことによって、次に何をするかをある程度予測し、安心して授業に取り組むことができるという、授業のユニバーサルデザイン的な視点でのメリットを有しています。しかし同時にこの方法では、パターンの時間配分が適切でないと、その日の学習の中心がぼやけてしまうという恐れもあります。子供に「今日は音楽でどんな新しいお勉強をしたの?」と聞いた時に、「○○のお勉強をしたよ!」と明確に返事が返って来るように、教師はその日の学習目標を達成するための「中心の学習内容」を、しっかり意識して進める必要があります。
<低学年での授業構成パターンの例>