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「舞台が人で一杯でも、ピアノから指揮が見えるよシステム」の構築

更新日:2020年4月30日


体育館のステージにひな壇などを組んで、学年演奏など大人数がステージに乗る場合、ステージ上に設置してあるピアノから、指揮者が見えづらいことがあると思います。指揮者の場所に「ポートボール台」などを置いて指揮の位置を高くしたり、指揮者とピアノ奏者の視線の間にいるステージ上の児童にずれてもらったりすれば見えるのですが、客席側からはあまり見栄えが良いものではありません。

 そこで活用できるのが、古くなって使わなくなったような(でも映る)ビデオカメラです。このビデオカメラを指揮者の前の低い位置に設置し、HDMIなどの映像ケーブルをピアノの所まで這わせます。そしてピアノの譜面台脇に、液晶テレビを設置してケーブルを繋げると、テレビの画面に映る指揮を見ながら、演奏ができるようになります。

<設置のポイント>

(1)最近はネットやWi-Fiを介して、映像を無線で伝える方法もあるのですが、現在の技術ではどうしても「タイムラグ」が起こり、このような時間上での微細な表現が必要となる音楽会での使用はまだ時期尚早です。あくまで「有線」での接続をおすすめします。

(2)HDMIケーブルを使用する場合、5mを超えると信号が弱まり、テレビに映らなくなってしまいます。この場合、テレビ側のケーブル端子に、下のような「ブースター(増幅器)」を設置してあげることで映るようになります。20m以上でも余裕で映ります。(写真はネットで販売されている「音声分配器」ですが、ブースター機能がついているので、信号を強くすることができます。)

指揮者がピアノ伴奏者に目をやらなくても、カメラに向かって指揮をすることで伴奏が始まるのは、お互いの余計な心労やタイムロスがなくなり、心地よいです。(指揮者や伴奏者の評判も良いです!)材料が揃うようでしたら、ぜひお試しください。

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