音楽会などを体育館で行う場合、プログラムなどを来場者に案内するために今までは「模造紙に大きく書いて貼る」「めくりプログラムをつくる」というやり方が主流でした。これらには、手作りによる温かさがある、という良さをもつ反面、どんなに大きく作っても広い体育館では見にくい、また、教師にとっては毎回作り直さなければならない手間がある、というデメリットがありました。
そこで考えついたのが、体育館左右前面の壁を使い、そこにスクリーンを貼り付けてプロジェクターで情報を提示する、という方法です。多くの学校の体育館では、この位置に「木彫り文字の校歌」や「卒業制作の掲示板」などが設置してあると思います。この位置に、白いスクリーンや模造紙を張り合わせたものを重ねて画鋲などで留めて設置すると、あっという間に音楽会の情報提示用のスクリーンが出来上がります。
スクリーンの素材には、模造紙でも十分行けるのですが、何度も使うのであれば、本物のビニール(?)製のスクリーンを購入することをオススメします。大きさは120〜150インチのサイズのものがよく、アマゾンで¥5,000程度で購入できます。体育館の隅々までの視認性を高めるためには、できるだけ大きいものがよく、私は150インチのものを使用しています。
スクリーンに映し出すプロジェクターは、パソコンデスクやテレビ台などを活用して、地上から1〜1.5メートルぐらいの位置に設置しします。その下に机を配置し、HDMIケーブル(RGBケーブル)でパソコンとつなぎ、その位置から操作できるようにします。児童がステージに上る際に邪魔になったり、オペレーターの存在が進行中の目障りにならないように配置を決めることがポイントです。
また、スクリーンを設置してプロジェクターで投影する場合、体育館全体を暗幕を閉めて暗くする必要があります。ステージの明かりを増やす工夫(スポットライトを設置する、等)が必要ですが、この方がより本物の音楽会に近い雰囲気を作り出す事ができ、参観する方々にはとても好評です。
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