<主な学習活動>
①木星の中間部の色々なアレンジの演奏を聴き、自分の心に一番ひびく演奏を探す。
②同じ演奏を選んだ者同士で、選んだ演奏の良さについて話し合い、学級で良さを共有する。
<学習の流れ>
①教師がテナーリコーダーで演奏。世界中の人々に愛され、演奏されている究極のメロディー「M」の秘密を探ることを告げる。
②様々な楽器(声)のためにアレンジされた8つの「究極のメロディーM」を聴き、自分の心に響いた演奏を一つ探し出す。(タブレット端末活用…1人に1台のWindows)
(全員がタブレットにイヤフォンをつけ、個人で鑑賞する)
(使用するアプリ→自作htmlファイル…青字をクリックすると音楽が再生される。)
(使用するワークシート)
・選んだ演奏がなぜ心に響いたのか「音楽を形づくっている要素」と結びつけ、その要素のどんなところが心に響いたのかを考えてみる。「音色?」「リズム?」「速さ?」
・1番心に響いた演奏について、①どんなイメージ(風景)が思い浮かぶか、②どんな時に聴きたいか、③こんなところを聴いてもらいたい…から選んで記述する。
③選んだ演奏ごとに音楽室内に分かれて座り、グループをつくる。
④演奏している楽器(声)が何だったかを知る。
⑤同じ演奏を選んだ者同士で、選んだ演奏の良さを話し合い、他のグループに向けて簡単なコマーシャルをする。
<授業を終えて>
タブレット端末を活用した個人鑑賞は、授業における鑑賞活動の在り方を根本から変えてしまうほどの効果を感じました。児童は自分の好みの演奏を探すために、主体的に各演奏を聴取し、同じ演奏を何度も聴いたり、いくつかの演奏を比較して聴いたりしながら、音楽を形づくっている要素を関連づけながら、自分の最も気に入った演奏を選び出していました。このことは、学校における音楽での鑑賞活動では今まで成しえなかった方法であり、児童生徒の主体性を引き出す新たな鑑賞方法の一つであるといえるでしょう。課題としては、イヤフォンを付けているので、個人が何を聴いているのか十分把握できない、ということ、また、支援を要する児童生徒にどのように対応していくかなどが考えられ、対策w検討していく必要性を感じました。
また、自分達が選んだ演奏の良さを他の友達に伝える、という活動は、同じ演奏を選んだ者同士が共感し合い、男女を問わず自然と対話が生まれ、対話的な学びが促進されている様子が伺えました。