この度、私と大東文化大の深見友紀子教授が共同で執筆した書籍「音楽科教育とICT」が、音楽之友社の音楽指導ブックシリーズの新たな一冊として発売されました。深見教授が音楽科教育におけるICT活用についての理論面を主に担当され、私が音楽科の授業で活用できるICT機器の種類や、授業や音楽行事等における活用事例といった実践面の執筆を主に担当しました。 Society5.0の時代の到来を控え、音楽科も「進化」を必要とされる時を迎えました。学習効果を高める新しい「ツール」として、これからはICTの活用が教育現場では不可欠なのですが、現場の先生方の声として、使いたくとも音楽ではどのように使ったらよいかよく分からない、という言葉をよく耳にしてきました。この本にはそのような先生方のニーズも含め、ごく簡単な使い方から、高度なものまで幅広く活用実践例を掲載し、明日からの授業の即戦力となる内容になっています。 またこの本は、内容を「授業」での活用だけに限定せず、音楽室環境や音楽科が関わる諸行事、あるいは音楽に携わる教師の教務作業にまでに及んで活用事例を掲載しています。ICT機器が授業の中で効果を発揮するのみならず、音楽科に携わる先生方の「働き方改革」の一助となることをこの本から感じ取って頂ける事と存じます。 「ICT」という言葉が書名に含まれる音楽教育の本はどうやらこの本が日本で初めてのようです。私のICT活用実践の現在までの集大成ともいえるこの一冊、ぜひお手にとってご覧頂ければ幸いです。
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